鷲津清静全集

鷲津清静全集

編集 鷲津清静全集刊行会
仕様 A5版上製本特製函入り
定価 本体10,000円+税(三巻揃価・分売不可)

仏教とは何か?
僧とは何か?
このような問いを抱く人に、本全集を推薦する。
著者の鷲津清静師は、西山浄土宗という小さな宗派の布教師であり、その第一人者であったというのが、現世における姿であった。
しかし、本全集に収められた著作群に接する時、師の布教世界の広さと深さ、伝統布教の現代的展開の見事さに圧倒されるだろう。
それは西山浄土宗という一宗派にとどまるものではなく、
仏教とは何か?
念仏とは何か?
を追究した「求道」の痕跡であり、その結果としての「伝道」の叫びなのである。
法然上人に始まる他力念仏の教えは、日本仏教の巨大な流れとなって、日本と日本人を支えてきた。その伝統を受け継ぎ、さらに現代の言葉で説き示したものが、難解な教えを身近でやさしい表現で変幻自在に語り、骨太でありながら繊細に教えを説いた鷲津師の布教世界なのである。
鷲津師の布教世界は、言葉や文字にとどまらない。それが、
僧とは何か?
の追究である。
伝道とは求道であると先述した通り、教えを説くことは、教えを学ぶことに他ならない。
逸話がある。
師が一寺の住職となった時、晋山式を前にした一ヶ月間、毎日払暁に水をかぶる水行を行って式に臨んだというのである。師にとって住職になることは、僧侶として全身で生きることであり、実践することであった。その足跡として残された本全集には、行と学に心血を注いだ「僧」の姿が結晶している。
仏教とは何か?
僧とは何か?
その問いを抱く人は、本全集の中に答えを見出すであろう。

目次

第一巻 布教編㈵
序 総本山光明寺第八十四世法主 憲空文有
「戒に聴け!! 田舎和尚の説戒録」
「法に聴け!! 説教“三心四修”」
「羅漢に聴け!! 仏弟子ものがたり」

第二巻 布教編㈼
「当麻曼陀羅絵説き」
「五段鈔講説 西山上人の念仏」
「西山上人絵ものがたり—繍像西山上人縁起—」
「布教のための『選択本願念仏集』」
「やさしい『選択集』」

第三巻 研究編
「三十二相春の花」
「専阿上人と西方四十八願所」
「西山流念仏聖列伝」
「説教と讃題 一枚起請文を中心として」
「説教一枚起請文」
「西山における血脈相承譜について」
「曼陀羅相承覚書」
追懐
弔辞
著作目録・解題
年譜
小伝
あとがき

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