新刊『日本が世界地図から消える前に―最悪の時代を生き抜くための社会学―』がきっこのブログで紹介されました。

日本のネット言論の先駆けであり、ブログ界きっての論客として知られるきっこさんが『日本が世界地図から消える前に―最悪の時代を生き抜くための社会学―』のレビューを執筆して下さいました。以下は『きっこのメルマガ 第244号』 で配信されたものですが、ご厚意により弊社HPでの転載を許可して頂いた次第です。この場を借りまして、筆者、広報担当共々、きっこさんに厚く御礼を申し上げます。

以下、『きっこのメルマガ』掲載文より

【ブックレビュー】

気鋭の社会学作家、秋嶋亮さんの新刊『日本が世界地図から消える前にー最悪の時代を生き抜くための社会学ー』が、12月10日、白馬社より刊行されました。

今回の新刊を手にして、あたしが最初に驚いたことは、表紙がこれまでのイラストから写真に変わっていたことです。もちろんデザインはこれまで通リ、ストリート・アーティストの「281_Anti Nuke」氏ですが、表紙にはモデルの「りり」さんを起用しています。掲載された紹介文によると、りりさんは「大分県を中心にTV、CM、雑誌、広告、ファッションショーなどで活躍している現役高校生」とのことですが、笑顔でない表情の撮影は初めてだったのではないでしょうか。

まだ1ページも読んでいないのに、表紙が「イラストの少女」から「実在の少女」に変わったこと、そして、その少女が「笑顔」でなく「真顔」だということ、この2点だけであたしは、この新刊に収められている秋嶋さんの語彙の数々が、一気にリアリティーを増したように感じました。

そして、もう一点、表紙から気づいたことがありました。それは、タイトルの「日本」という表記です。秋嶋さんは、これまで『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ』や『無思考国家ーだからニホンは滅び行く国になったー』など、著作のタイトルでは「ニホン」という表記を使って来ました。
正確に言うと、今年4月に刊行した『日本人が奴隷にならないために』の時点でも気づきましたが、この時は「日本」ではなく「日本人」だったため、これを「ニホン人」と書くのも変なので漢字表記にしたのだと勝手に理解していました。しかし、今回は「日本人」ではなく「日本」なのです。

あたしは20年ほど前、WEB上の『きっこの日記』で、「日本」のことを「ニポン」と書き続けていました。これは、「日本」に「ニホン」と「ニッポン」という二種類の読み方があることへの疑問から生まれた、あたしのオリジナルの表記でした。しかし、「ニポン」と書き続けているうちに、政治や社会問題に対するあたしの本気度も増して来たため、普通に「日本」と書くように改めました。そうしないと真剣さが伝わらないと思ったからです。

あたしは、こうした自分の体験から、もしかしたら秋嶋さんも本気度を増したのでは?と感じたのです。そうであれば、表紙のイラストが写真に変わったこととも合致しますし、何よりも『日本が世界地図から消える前に』という焦燥感あふれるタイトルともリンクするからです。

で、今、読み終えました。そして、ブックレビュー前半の「表紙を見ただけの想像」が、ますます現実味を帯びて来ました。新刊の構成はこれまで通リ、大きく章立てした上で、1つのコンテンツを1ページに簡潔にまとめて行くというシャープなスタイルでしたが、言葉のナイフの切れ味が、これまでにも増して鋭くなっているように感じました。

ご本人も「まえがき」の中で「なお本書は極めてソリッドな構成を特徴としている。」「つまり徹底的に文字数を削ぎ落し、詳しい説明や解説を省略し、事実のみを淡々と述べる形式」と書いていますが、大半のコンテンツが以前より短い200文字以内にまとめられているのに、切れ味が増しているのです。

第1章「政府も政治も存在しない」、第2章「戦争の時代が到来する」、第3章「巨大な薬禍の広がりに見えるもの」、第4章「環境テロ国家になった日本」という章立ては、ここまでのすべてが最終の第5章「最悪の時代を生きるために」へ帰結するための助走であり、数々の語彙が次から次へと加速し続けて行きます。こうしたカテゴリーの書籍で、読みながらスピード感を楽しめたのは初めての体験でした。

秋嶋亮さんの新刊『日本が世界地図から消える前にー最悪の時代を生き抜くための社会学ー』は、白馬社より「1600円+税」で販売中です。最悪の時代を生きるために必要な語彙が網羅されている一冊、ぜひ手に取っていただけたらと思います。最後に、本編の冒頭に掲げられた秋嶋さんの言葉を引いて終わります。

「世界について無知であること。正義のない国で生きていること。現実の基盤を失っていること。思考するに足る語彙を持たないこと。これが私たち日本人の原点である。」

新刊『日本が世界地図から消える前に―最悪の時代を生き抜くための社会学―』刊行しました。

秋嶋 亮【著】

四六判 定価1760円(本体1600円+税)

「ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ」シリーズ4部作堂々完結!

果てなく広がる巨大薬禍、ファシズムへの回帰を目論む憲法改正、国民を裏切る政党談合、通貨暴落と外交悪化がもたらす飢餓、外国資本の傀儡と化した政府、生存権すら無効にする搾取、正常な思考を奪う報道機関、収束することのない原発事故。重複の危機により日本は消滅寸前なのだ。

アマゾンでも購入できます。アマゾンへ

白馬社販売サイトでも購入できます。自社サイトへ

『親鸞聖人の正信偈に人生を聞く』重版出来しました。

松井憲一【著】 定価1100円(本体1000円+税)

親鸞の主著『教行信証』に収録されている「正信偈」は、浄土真宗の日常のお勤めとして広く知られている。浄土真宗は「正信偈宗」と呼んでもよいくらいで、「正信偈」は最重要の偈文でもある。
それを現代人に向けてわかりやすく解き示した本書は、浄土真宗に馴染みのない人でも、読み応えのある語り口で、多くの人が親しみやすい仕上がりになっている。
このほど久方ぶりの重版となったものだが、この機会に広く現代の人々に親鸞の教えのエッセンスを味わってほしいと念願する。

『略奪者のロジック 超集編―ディストピア化する日本を究明する201の言葉たち―』重版出来しました

略奪者のロジック 超集編 ―ディストピア化する日本を究明する201の言葉たち― 秋嶋亮[著]

定価1,650円(本体1500円+税)

この本は2020年4月に初版第1刷刊行。しかし、このときは新型コロナが発生し、瞬く間に日本を席巻するに至る真っ最中で、発売後すぐにアマゾンで取り扱い禁止? の憂き目に遭い、大逆風の船出となってしまった。
この窮地を救ってくれたのが昨年暮れに逝去されたネットゲリラの山田博良氏だった。この本をネットゲリラサイトで販売していただいたのだ。おかげでアマゾンの取り扱いが再開するまでのあいだをしのぐことが出来たのだった。
その後重版となりそれが売り切れた時点で、品切れとなっていたが、ここに来て、マイナンバーカード騒動が持ち上がるなど、にわかに本書の指摘する事態が出現してきたことから、復刻版として限定重版に踏み切った次第である。
著者はいう。

表紙はポーランドのナチ強制収容所で撮影されたマグショットの復元であるが、本書を読み進むにつれ、この図像が近未来の直喩であると理解できるだろう。すでに我々の誰もが「格子なき牢獄の捕囚者」なのである。
(「まえがき」より)

つまり、
「格子なき牢獄」=収容所と化した日本列島
「捕囚者」=奴隷と化した国民
「囚人ナンバー」=マイナンバー
なのだ。
ゆえに今、本書は必読書となっているのである。

アマゾンでも購入できます。アマゾンへ

白馬社オンラインストア でも購入できます(送料無料)。ストアへ

新刊『日本人が奴隷にならないために』が「きっこのメルマガ」で紹介されました

日本のネット言論の先駆けであり、ブログ界きっての論客として知られるきっこさんが『日本人が奴隷にならないために―絶対に知らなくてはならない言葉と知識―』のレビューを執筆して下さいました。以下は『きっこのメルマガ 第213号』 で配信されたものですが、ご厚意により弊社HPでの転載を許可して頂いた次第です。この場を借りまして、筆者、広報担当共々、きっこさんに厚く御礼を申し上げます。

以下、『きっこのメルマガ』掲載文より

【ブックレビュー】

待ちに待った秋嶋亮さんの新刊『日本人が奴隷にならないために – 絶対に知らなくてはならない言葉と知識 – 』(白馬社)が、いよいよ5月10日に発売されます!‥‥というわけで、あたしは秋嶋さんからご献本いただいたので、ひと足先に読ませていただきましたが、これは凄い!本当に凄いです!

今回の新刊『日本人が奴隷にならないために』は、ベストセラー『無思考国家 – だからニホンは滅び行く国になった – 』(白馬社)の続編という位置づけですが、その内容たるや、あたしの愛用のビクトリノックスの十徳ナイフの如く、たった一冊で、今の日本人の多くが本能的に感じている「不安」のほぼ全てを、グローバルな視点から分析・解説してくれているのです。

世界的に見れば住みやすい国であり、他国との地続きの国境を持たない日本という島国で暮らしているからこそ、あたしたち日本人は「自国だけの平和」に甘んじて来ました。日本の自衛隊が小泉政権下でイラク戦争に派遣されても、安倍政権下で南スーダンの内戦に派遣されても、「憲法違反」だと声を挙げたのは一部の国民だけで、大多数の国民は「対岸の火事」でした。

しかし、ロシアによるウクライナ侵攻を発端に、日本にも軍靴の音が近づいて来たのです。昨年秋の臨時国会の閉会後、岸田首相は「日米安保3文書」を閣議決定だけで改訂し、日本の自衛隊の中に米軍の司令部を置くことや敵基地攻撃能力の容認を明記しました。そして、防衛費の大幅な増額を強行しました。

昨年12月28日に『徹子の部屋』に出演したタモリさんは、黒柳徹子さんから「来年2023年はどのような年になると思うか」と聞かれ、「新しい戦前になるのでは‥‥」と答えました。ふだん政治的な発言などしないタモリさんの言葉だからこそ、多くの人たちは、その重みを感じたと思います。そして、ぼんやりと感じていた軍靴の音が、一気に現実味を帯びて来たように感じたと思います。

秋嶋亮さんの新刊『日本人が奴隷にならないために』の第1章は、「戦争の時代に突入した」です。まるでタモリさんの発言に対するアンサーのようなタイトルですが、その内容は驚愕の連続です。ウクライナ戦争について、日本のマスコミは西側の立場での偏った報道しかしませんが、秋嶋さんは前後左右すべての方向から、綿密なデータと詳細な情報に基づいた分析を行なっています。そして、決して日本のマスコミが報じることのないウクライナ戦争の裏側について明記しています。

第2章は「金融が平和を解体する」、第3章は「カルトの支配は終わらない」、第4章は「理性が消失した日本の情景」、第5章は「無知による奴隷化というリアル」と、どの章のタイトルも現在の日本を的確に俯瞰しており、それぞれの章が8編から10編の細かいテーマに分かれています。前作『無思考国家』と同じく、白馬社の編集者が聞き手となった対話形式で、個々のテーマを簡潔に論じているため、とても読みやすく、まるでジョギングの後のキンキンに冷えた生ビールのように、腹ペコの脳みそに内容がどんどん吸収されて行きます。

今回の新刊は、ウクライナ戦争や日本の軍拡、カルト宗教や新型コロナなど、誰もが大きな問題と見ているテーマから、マイナンバーカードや昆虫食など、あまり問題視されずに着々と進められている「隠れた問題」に至るまで、今の日本人が「不安」に感じていることのほぼすべてが網羅されています。そして、そのひとつひとつが、秋嶋さんの高度な分析によって丸裸にされています。

あたしたちが何かに「不安」を感じるのは、その実体が分からないからです。ウクライナ戦争しかり、新型コロナしかり、その実体が分からないから「不安」を感じるのであって、そのメカニズムさえ分かれば「不安」を軽減することができます。そして、そのメカニズムを分かりやすく解説しているのが、この『日本人が奴隷にならないため』であり、「絶対に知らなくてはならない言葉と知識」というサブタイトルの意味するところなのです。

また、秋嶋さんの著作の看板とも言えるのが、「日本のバンクシー」と呼ばれている路上芸術家「281_Anti nuke」氏による素晴らしい表紙のイラストです。前作はピンクの表紙に可愛らしい少女のイラストでしたが、今回は黄色い表紙に金属バットを担いだ女子高生です。あたしは、1979年のアメリカ映画『The Warriors』や、「野球のバットでガキをぶん殴れ」と歌っているラモーンズの『Beat on the Brat』を連想しました。そして、この黄色い表紙が、赤信号に変わる直前のわずかな猶予時間のように感じました。

秋嶋亮さんの新刊『日本人が奴隷にならないために – 絶対に知らなくてはならない言葉と知識 – 』(白馬社)は、「1600円+税」ですが、内容はあたしが「ビクトリノックスの十徳ナイフ」に喩えたように全方向に及んでおり、何倍もの価値があると思います。その上、これほど難しい問題を取り扱っているのにも関わらず、肩の凝らないエッセイを読んでいるかのような読みやすさなのです。ぜひ、1人でも多くの人に読んでもらい、政府がひた隠しにしている真実を知ってほしいと思います。